How to canoe for beginners Vol.15
Chapter 8 カヌーのお手入れと保管
カヌーのお手入れ
最近のカヌーに多いロイヤレックスやポリエチレン製のものは、パドリングに影響のない程度の細かな傷やヘコミさえ気にしなければ、基本的にメンテナンスフリーです。 注意点といえば意外に紫外線に弱いので直射日光の当たらない日陰に置くぐらい。第一、カヌーは使ってナンボなので傷は勲章ぐらいに考え方でちょうど良いかも。
ただ、思い入れの深い道具だからこそ、いつも綺麗にしておきたいのも人情ですよね。何を隠そう僕もそのひとり。傷だらけで色褪せたほうがカッコイイのは分かってても、ついついメンテナンスしてしまうんですよね。川ではかなり乱暴な使い方してるけど、家では「愛でる」ように年に何度かは庭で水洗い&ワックスがけをしています。もちろんワックスがけをしていると、ボトムの傷の様子もよく分かるし、致命的な状態になる前にリペア出来るからいいんですよ、ほんとはね。(後生大事にしてるのは格好悪いなんて誰が決めたんだ!)
ワックスは303プロテクタント(問:ベルカディア)っていうカヌー専用(っていうふれこみだけど、どうも怪しい。以前CATVのTVショッピングで売ってた気がするもの。)のものを使っています。内容的にも仕上がりもクルマ用の「アーマオールプロテクタント」とか「KUREポリメイト」なんかと変わりないとは思うんだけど、(実際区別はつかない)「オレンジの皮から抽出した自然に優しい天然素材ベースのワックス」なんて言葉に弱い僕は303です。クルマ用に比べて値段は高め。だからこれも個人輸入(問:Cascade Outfitters)で大瓶を買っておくと良いでしょう。水洗いして、どうしても取れない汚れは灯油で拭き取って乾燥させた後、303をスプレーし、ウェスで塗り込みます。
またまた乾燥させた後、乾拭きして完了。注意点はカヌーの外側だけにすること。内側に塗るとすべるので非常に乗りにくくなってしまいます。絶対だめですよ!
僕はそんなに感じないけど、303を塗ると水切れがいいから漕ぎ味が軽くなるって人もいます。特にカヤックは効果を体感できるみたい。カートップの時に手が滑るぐらいだから効果あるのかな。もちろんこれを塗っておくとカヌーが汚れにくくなるのは確かですけどね。
カヌーの保管
広い家なら裏庭にゴロンと置いておけばいいんだろうけど、僕みたいな田舎暮らしでもそんなわけにはいきません。裏返しにしておかないと雨が溜まったりするし、日陰に置かないと紫外線で劣化するし。そこでガレージや家の中に保管することになるわけですが...。
僕も最初は客間に置いてました(笑)家であんまり使ってない部屋といえば6帖和室の客間なんですよね。床の間にバウを突っ込んで427cmのオールドタウン・ハンターがちょうど納まる(笑)。お客様があっても布団がまともに敷けないからみんなカヌーを足で蹴りながら寝てもらってました。
我が家のカヌー倉庫(2002現在)でも、全長488cmのオールドタウン・キャンパーともなるとそんなわけにもいきませんので、次にカヌー倉庫を新設しました。既存のガレージを改造しただけですが、ホームセンターで買ってきたイレクタ−パイプを組んでカヌーラックを作ったり、キャンプ道具を並べる棚を作ったりして楽しみながら最終的にはテーブルやイス、そして本やビデオなどまで持ち込んで「アウトドアの隠れ家」っぽく出来上がりました。イレクターパイプのラックには予めローラーを組み込んであるのでカヌーの出し入れが便利になっています。このカヌー倉庫を作ってから思い立ったらすぐに出かけられるので、、夕方帰宅後の「ちょっとパドリング」の回数が増えました(笑)(妻が出産で里帰りしてる期間なんて1ヶ月に20回カヌーにでかけたなんてことも...)工事用の足場や木材で本格的にラックを組んでいる友人もいますが、カヌー2艇程度の重さなら「ヤザキのイレクター」で充分だと思います。
そしてついにカヌー趣味が講じて、家を新築した際に専用のカヌー倉庫を増築。カヌーの保管専用に設計しただけあって非常に使いやすく広々した空間は第二の書斎と化しています。趣味もモノばかりを並べた部屋というのはなんとも居心地がいいものです(笑)。(写真ではカヌーが表向きに置いてありますが、シーズンオフは必ず裏返して保管します。ボトムに重量がかかると変形の恐れがあるからです。)
パドルは専用パドルラックに
カヌーのメンテナンスは専用ラックで
ガレージに吊るすのもひとつの手段
以前のイレクタパイプによるラック
Chapter 9 カヌー部品の取付け(スキッドプレート編)
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